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2011年1月11日 (火)

七百三十八: 「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」を見て_No.3

こんばんわ。

このシリーズの3段目になります。
この映画のラスト・シーンの辺りで、ヒロインであるリン・ミンメイが主人公の一条輝に言います。

    「どうして、この世にいるのが私とあなたの二人だけじゃないの!?」
   
と。

リン・ミンメイが恋敵の早瀬未沙に負けた後のセリフでもあります。

この上のリン・ミンメイのセリフ、つまりこの疑問を抱いた男女は世に多いかと思うのです。
そこで、一条輝は「この世では一人では生きていられない」という感じの答えをリン・ミンメイに言ったかと思うのですが、私はそこから更に、SF的なことを考えました。

もし、ある恋人同士が居て、南の島で何不自由なく、食べ物も手に入れられ、全く病気も無く、死も無く、エネルギーも好きなだけ与えられると考えてみました。
この状態だと恋敵も居ない。
自分達を襲ってくる餓えの恐怖も無い。
エネルギーも幾らでもある。
そのエネルギーから避妊薬を作り、それを飲んで子供をもうけなくても良い。

しかし、その状態で、その二人の男女が経験することは永遠の退屈でしょう。
そして、その退屈にその二人の男女は苦しめられるでしょう。
結果として、やがて、その男女は子供を作って、子孫を増やすでしょう。
そして、その子孫がさらに子孫を増やすでしょう。

つまり、その段階で一番最初に出てきた男女は、もう二人だけの世界ではなくなった。
様々な子孫達の子孫達同士の思いが様々に交流するでしょう。
その最初に私達が考えた男女の子孫の末裔にリン・ミンメイと一条輝がいるかもしれません。

つまり、この世にたった二人だけの男女でいると、それそのものがその二人だけの男女を苦しめる動機になってしまうでしょう。
だから、あのリン・ミンメイのセリフが成就されても、その成就が別の苦しみを生んでしまいます。
だから、男女という二つの性別があるということは、やはり、子孫を増やす目的が一つなのと、もう一つは自分達の孤独から逃れるために存在しているかと思います。Yakei

よろしければ、『五百五十九:自問自答(独白)』もご覧下さい。
『銀河鉄道999』のメーテルのセリフについて考えています。
                               
         坂本 誠

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