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2009年2月23日 (月)

七十五: 理由なき悪

人は生れ落ちて間もない頃は、誰でも綺麗な心を持っているものだ。
そして、美しい心だから、人を疑うと言うことも知らない。

ところが、小学生や中学生になって、イジメられたと言う読者も多い筈だ。
そして、多くの人は知る。

    「他人を疑わなくてはいけない」

とか、

    「正直者はバカを見る」

とか

    「あまりにも良い人であってはいけない」

とか

    「清濁を併せ呑むことが、この世を渡っていくのに最良の知恵だ」

とかだ。

ここまで上の文章を書いて、わかることだが、この世界は、ハッキリと悪い世界だと言える。

そして、私達が小学生や中学生の時に出会ったイジメっ子というのも、彼等の過去を聞いてみると、

    「実は私もイジメられっ子だった」

というケースが多い。
つまり、どこにイジメの起源があるのか、ハッキリわからなくなっている。
だから、単純に今でも小学校や中学校の内部でイジメが起きていると思うが、そのイジメの原因を探すことは困難であり、単純に悪が悪を拡大再生産しようとしているだけだろう。
理由なき悪とでも言えるだろう。
その理由なき悪が、世の上に渦巻いているだけだろう。

とにかく、この世界は悪いと言える。

         坂本誠

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